zebraexの遍歴

読むかどうかはともかくとして

夕方探偵C20

雑誌の巻末にあった一連の文章。大きなゴシック体で「夕方探偵C20」とある。
おそらく書籍の宣伝であり、主人公が語りかける形で書かれている。以下抜粋。


S美術館主 狂女青野様

誠に説明が難しいところですが、事態は青野様のご懸念より、ずっと深刻なものだ、ということがわかってきました。私の推測が正しければ、ニューヨークという街はもはや存在しません。
かつてそこに居住していた者、そこで生まれた者は例えばネブラスカ州の何某といった街に住み、生まれたことにされています。
そして、そのような大胆な犯行を実行したのは、青野様の推測通り、S美術館のオーナーである、クレタという人物に他なりません。
この手紙の最後はPythonコードになっています。これをしかるべき計算機で実行すれば、私の導き出した結論が間違いではないということが、客観的に証明されることでしょう。